RIFE (Real-Time Intermediate Flow Estimation for Video Frame Interpolation) は AI で動画を作成する人にとって非常に役立つツールです

はじめに

RIFE は動画のフレーム補間をしてくれるツールです。
github.com
動画のFPSを上げたい時にも役に立ちますが、今回は違う使い方を紹介します。

使用例

AIで動画を作成すると1フレームだけおかしくなることがあります。

たとえば以下の例では1フレームだけ服の色がおかしくなっています。

こういうことって良くありますよね?

前後のフレームからその間に入るフレームを新たに作ってくれるのが今回紹介するRIFEです。

もともとの真ん中のフレームを削除して、RIFEが新たに作成したものと置換したのが以下です。



この作業は手作業になりますがAIが作成した動画を補正する強力なツールとなります。

実行方法

実は非常に簡単で前後のフレームを指定するだけです。

python inference_img.py --img 00000034.png 00000036.png --exp 1

34番目のフレームと36番目のフレームを指定して35番目となるフレームを作成しています。


リポジトリをクローンして、学習済みモデルをダウンロードしておく必要があります。
詳細はGitHubを見て下さい。

最終的な結果

補正前の動画とRIFEで補正した動画の比較をGoogle Bloggerに載せておきます。
support-touchsp.blogspot.com

PC環境

FFMPEGが必要になります。

WindowsにインストールしたくなかったのでWSL2を使用しました。

Ubuntu 22.04 on WSL2
CUDA 11.8
Python 3.10

Python環境構築

1行で済むようにrequirements.txtを作りました。

pip install -r https://raw.githubusercontent.com/dai-ichiro/myEnvironments/main/RIFE/requirements.txt

最新のnumpyを使うと「np.float」問題でエラーがでます。



このエントリーをはてなブックマークに追加